時間が経っても気持ちを表現する意味
「時間が経ってから言っても相手は忘れてるかもしれないし…」
その場で言わないと意味がない。
とは、わたしも言われた言葉。何度も。
どうして嫌だと言わないのか。
そういう類の話。
言える人には理解できないのかもしれない。
大人になってからどうこうとは思わない。仕方ないと諦めてる部分がある。愚痴として誰かに聞いてもらうこともある。そういう、表現の場所や仕方を覚えた。
でも、まだ子どもには…?もともと表現することが苦手でその場で言えない子どもは、ていうか、子どもって、愚痴を言う???あとからぐちぐちと言う子どもはあんまりいない気がする。
じゃあ気持ちはどこに消えてるのか。忘れてるのならそれはそれでいい。嫌な気持ちとして残ってないなら。
わたしは、ぐっと飲み込んでた。親が話せるタイプだったら、話してたのかなあ?
「それくらい自分で伝えなさい」
「今更言われても仕方ない」
伝えられない自分がダメだ。
その場で言わなかったからダメだ。
あとから言ってもダメだ。
ガマンするしかない。
子どものうちはいつまでも覚えてて辛い、ということはそんなになかった気もする。
徐々に、失敗の記憶が積み重なるようになっても、表現することはできなかった。時間が経ってから話しても親身になって聞いてもらえると経験上知ってたら、負担になる程溜め込まないうちにせめて吐き出すことができるように…なってなかったかな???
まあ、憶測だけど…
けど、訓練って、そういうもののような気がする。
無理矢理にでもやってきたことは、遅まきながらもできるようになったこともある。
諦めて押し込めた気持ちは、今更出してもそう簡単には清算できない。自分のタイミングでもっと気持ちが軽いうちに吐き出せる時に吐き出せたら、どうだったんだろう?と思った。
「もう時間が経ってしまったから本人に伝えるには遅いかもしれないけど、よく話せたね。また何か悲しいことや辛いことがあったら、時間が経ってても話して欲しい。気持ちを表現することは大切だから。そうやって少しずつ、心に溜まる時間を短くしていけたらいいね。」
って気持ちで、子育てをしていきたいと思ってる。
もしそれが長男にとって最善でないとわかったらまた別の方法を考えるけれど、わたしはわたしの経験から、アプローチをしてる。
既に長男はすぐに表現できなくて誤解を受けたりしてる。大人から厳しい言葉を浴びせられてる。
少なくとも、そういう悲しみを減らせたらと思ってる。