療育と、社会への扉(長男小学校入学編)
小学校入学。
入学時健診にもひっかからず。
最初は、同じく発達障害の子が同じクラスにいて、なんとなくその子と馴染んでいるようだった。
しかし、その子が支援級へ移ると、長男の様子が学校を嫌がるようになった。
最初は、班で登校できない。
荷物が重い、日差しが痛い。そう言って歩き出さないので、付き添って学校の門まで行った。
門まで送ればその先は行けていたけど、最終的には、門の前で中へ入るのを嫌がるようになった。もうちょっと支援級へ移るのが遅かったら、不登校になっていたかもしれない…
今日が最後だから、明日から、支援級だから。なんとか送って普通級最後の登校が終わった。
「ぼくばかりが叱られる」
支援級に移ったお友だちがクラス内にいた時は、注意されるのは2人だったのかもしれない。だから、気持ち的にまだ楽だったのかもしれない。
参観の日、長男は、起立、礼、の号令に従えず、椅子に体を預けて座っていた。
先生の質問にみんなが手を挙げている中、じっと座っていた。
慌てて相談して支援級への移動を希望したのが、夏休み前。夏休みに入ると、ストレスもあったのか、すぐに熱を出した。続いて、広範囲のヘルペス。繰り返すヘルペスで一年生の夏はプールには行けなかった。
夏休みが終わってしばらくして正式に支援級へ移った。秋にはヘルペスが治って、支援級での参観の日は、起立、礼もできて、先生の質問に元気に手を挙げていた。
環境でこんなに変わるものかと驚いたし、人を取り巻く環境がいかに大切かを実感した。
療育、と社会への扉(長男幼稚園編)
皆さんおはようございます。今回は、長男について書きたいと思います。
長男は自閉症スペクトラム、ADHD診断です。元気で素直で優しいひとなつこい男の子です。
そんな彼ですが、幼稚園の頃から、落ち着きがない、不器用、先生の話が聞けない、時々かみつく、どんなおもちゃ与えてもほとんど遊ばない、歌や手遊びを嫌がる、お芝居を嫌がる、問いかけに答えない(おかげでうちはおもちゃがたくさんある…)、オムツをやめてパンツにする気がまったくなくて悪戦苦闘。
あと、生まれた時2ヶ月くらい、抱いてないと寝ないからクッションに座って抱いて寝続けたりとかも大変でした…
それでも、子育ては初めてだし、わたしからの発達凸凹の遺伝の危惧はしつつも、どっちかっていうと、だんなの子育てに対する姿勢とバトルしてたのでそんなに気にせず育ててた。
大変だけど、かわいいなあ。という、自称元子ども嫌いは、思っていたのでした。
しかし、育児書見ても全然参考にならない…なんか違うし。そのうち、人間にゃ個性があるんだからマニュアルなんてあてになんないのかなーって思って育児書を読むのはやめた。読むの苦手だし。
幼稚園での発表会。練習で全然歌わないと指摘された。キョロキョロしてしまうし、歌わない。先生から歌を覚えてないんじゃないかって、練習するように言われた。でも、発声することを促すとなかなか思うようにしてくれないんだよね。今はよく話すようになったけど、オンオフがあるし、文法めちゃくちゃだし(笑)
言葉を発することが苦手だったのかも。苦手意識があったのかも。
そして、なぜか本番ではしっかり前を向いて歌ってくれた。わたし的には本番しか見てないから、あれ?本当に練習の時歌ってなかったの?って思ったくらい(まあ、疑ってるわけじゃないんだけどそれくらい違和感なく歌ってたってこと)。
空気読んだの?今日は歌わないとダメだって。
まあ、わたし的にも長男はほぼ、なんらかの発達凸凹があるんだろうなあと確信を持った幼稚園時代。
オムツもなかなか外れなくて、幼稚園に年中さんから入るギリギリ直前にパンツになった。でも、パンツになった途端、自分でうんちの始末もしてトイレへ行くようになったΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
しばらくうんちバトルがあるかと思ってたからここは拍子抜け。
幼稚園では、孤立してるというわけでもないみたいだけど、本人的には誰かと遊んでいるという感覚はないみたい。誰とも遊んでないという毎日。しばらくしてよく遊ぶ子ができたようだけど、いずれもたぶん、なかなかクラスに馴染めなかったはみ出し者たち(笑)
はみ出し者はなぜ群れをなすのか…(はみ出したままでいいじゃないか←ぼっち弁経験者の持論
でも、その子たちと遊んでるのを見ても、なんか楽しめてなさそうっていうか、なんか嫌なこと言われても言い返せなくて離れて遊び出したりとか…流されて、集団入りした感じに見えた。
じゃんけん嫌い(チョキが出せないから←年長さん半ばくらいでやっとスムーズにチョキを出せるようになった)、鬼ごっこ嫌い、おままごと嫌い。
字は読めるしある程度かけた。日常生活で簡単な計算はできてた。
任意の5歳児健診で、受診することを決めた。
多動もあると思うけど、わたしが心配なのは自閉症スペクトラム。気持ちが伝わらないことがとても悲しいことをわたしは経験している。誤解されることが多くて、自分が何者かもわからなくなる。
変わらなければいけないのか、このままでいいのか。がんばってるね、まだまだがんばらないと。同時にかけられる真逆の言葉にずいぶん戸惑った。
受診して、WISCして。数値的にはいわゆる、知的障害はない。生育歴から、ADHDと自閉症スペクトラムと診断された。
療育のため、施設に週一で通い始めた。が、最初にたいてい手遊びがあり、そこで大きくご機嫌が悪くなり、その後も落ち着かないこともあり、行くのがだんだん億劫になって自然に行かなくなった。
発達障害と一口に言っても、長男のように、手遊びが嫌いな子は少ないんだなあと思った。
卒園が近くなって、普通級か支援級か悩んだけど、学科の学校には支援級があったので、とりあえず普通級へ行くことにした。だめなら、すぐ変えてもらえる。